永遠の約束〜あとがき〜
あとがきと言っても、作品を書いたのは1年以上前で、あとがきだけ今書いてます。
当時のあとがき的な文章がなくなってしまったので。
なので当時のことを思い出しながら書いてます。
若干のズレがあるかもしれませんが、お許しくださいませ。
・作品について
三日月春居様の作品「雪の日に・・・」を読んだのが「永遠の約束」を書くきっかけになりました。
ガンパレに出会って日が浅い頃、瀬戸口&壬生屋のカップリングが好きで色々読んでいた頃に
「雪の日に・・・」に出会い、その作品の中でずっと平行線のままで寂しそうにしている2人の姿に
何とも言えなくなり、どうにかならんものかと妄想しまくったのが始まりです。
「幻獣の目」という設定がどうして生まれてきたのかは忘れてしまったのですが、
瀬戸口が「壬生屋を殺すかどうするか悩む」という設定は、
私がサモンナイトをプレイしていた時、選択できなかったとはいえ、
好きキャラのバノッサを倒すしかなかったときのことを思い出して書きました。
選択できるなら皆で生き残れる方を選びたかったのです。
その時の無念をキャラ達、主に瀬戸口に背負わせてしまったのですが、
「大切なら守れ。死んでも離すな!」という一心で書いていました。
書いている途中に、作者の予定とは違う選択をキャラを選んでしまうこともあるので、
ずっと願ってました。
瀬戸口も、未央ちゃんも、ののみも、舞ちゃんも、速水も、赤松も、皆よく頑張りました。
私は作品によってはテーマソングというか、ネタの元になった曲というのがあるのですが、
この作品では2つ。
1つ目はサモンナイトのエンディングテーマ「Need To Say Good-bye〜Explorer/冒険者のテーマ〜」。
歌詞が瀬戸口の長い旅とその終わり、会えた人への想いを伝えているようなので。
もう1つはレミオロメンの「粉雪」です。
「粉雪」は三日月様の方でも参考にされたということで聞いてみたのですが、その通りだなと。
特に後半の歌詞「粉雪 時に頼りなく心は揺れる それでも僕は君の事守り続けたい」の歌詞が
瀬戸口が未央ちゃんを助ける時のシーンを書くのに、とても参考になりました。
どちらも良い曲なので、気が向きましたら聞いてみてくださいませ。
余談ですが、この作品を書いている頃、タカアンドトシのタカがテレビで「粉雪」を歌ってました。
「隆ちゃん」と「タカ」でちょっとニアピン・・・?
・「謎の女性」について
13話に出てきた謎の女性。
ガンパレキャラでもアルファシステムキャラでもない、聖歌羅刹オリジナルキャラです。
式神の城コーナーにある「エールは私にも?」に出てきた女性と同一人物です。
登場したのは「永遠の約束」が初なのですが、
当サイトの方で「エールは私にも?」を先にアップしてしまいました。
それであちらを先に見て、「は?誰コイツ。」と思われた方がいるかもしれません。
そんな方は「永遠の約束」を見たらはっきりするかも・・・って、それはないか。
私の頭の中には彼女の名前から性格、目的まで設定はあるのですが、それは内緒です。
服装や髪型、顔つきの指示はしましたが、
それ以上言ったら読み手さんが考えるおもしろさがなくなりますし、
考えた人の数だけの「彼女」がいれば、「彼女」の姿形があればいいと思うので。
別に決して、私がイラストが苦手で書けないから人任せにしているわけではありません。
・各キャラへ
瀬戸口隆之・・・主役だね、おめでとう。でもその分苦労が五割増し。
途中までウジウジしっぱなしだったので、「この人何がやりたいんだ?」
と、作者もずっともやもやしてました。まだこの人のことをよくわかってなかった時期ですし。
そのせいか作者の予定に無かったセリフを言ったり、行動を一番しました。
このアドリブキングめ!!
でも、迷いが吹っ切れた後、かっこよくなってくれました。
未央ちゃんの記憶を消すパターンと消さないパターンの両方を書いて、
読み手さんの希望に合う方をメールで送るという、
昔あったラジオドラマみたいなやり方を考えていたのですが、
「壬生屋は俺が守る!」と言いながら作者を睨んできたので、
未央ちゃんの記憶が消えるパターンはなくなったんですよね〜。
最後の最後に作者に勝ってくれて、頼もしくなってくれました。
未央ちゃんとお幸せに♪
壬生屋未央・・・いっぱい叫んだり、泣いたりで一番辛い役どころだったと思います。
がんばってくれてありがとう。
未央ちゃんは上記のアドリブキングとは違い、
最初から最後までこちらの指示をよく聞いてしっかり動いてくれました。
辛いことがあっても忘れずに生きていくという、貴女のまっすぐな強さが好きです。
やっと瀬戸口と一緒になれますね、おめでとう!!
東原希望・・・・瀬戸口に育てられて、また、ウジウジな瀬戸口を見て育ったせいか、とても逞しくなりました。
(ののみ) 5121入隊時から最も成長したキャラだと思います。
天井裏に忍び込んだり、格納庫に忍び込んだりと大冒険。
瀬戸口どころか、舞ちゃんをも出し抜きました。
書いていてとても楽しかったです。きっといい女になりますね!
芝村舞・・・・・・主役並に大活躍でした。
舞ちゃんが頑張ってくれなきゃ、瀬戸口は未央ちゃんを迎えにいけなかったですね。
瀬戸口の肩を抱くシーンは、とても漢らしかったです。
速水とはこの後どうなるんでしょう?
速水厚志・・・・作者の代わりに「瀬戸口、お前四の五の言わずにさっさと行け!!」と言ってくれました。
「本当はこの人1人でどうにかできたんじゃないの?」と思いますが、
瀬戸口と未央ちゃんをくっつけるためにサポートに決め込んだ模様です。
速水も書いてて楽しかったです。
おそらく、この人の快進撃はいつまでも続くのでしょう。ぽややん笑顔で。
赤松勇也・・・・三日月様オリジナルキャラ。下の名前は聖歌の方で付けさせていただきました。
ウジウジな瀬戸口に「お前はっきりしろよ、この馬鹿野郎!!」と、
読み手さんの代わりに突っかかっていくキャラです。
瀬戸口と正反対なキャラですね。
千年生きた鬼である瀬戸口には絶対的に力では敵わない。
なので、ようやく一発入れられたシーンは書いててスッとしました。
最後には仲良くなってくれてよかったです。
ちなみに作者的声のイメージは「岩永哲哉」さんで書いてました。
GA・・・・・・・・・・悪役です。ガンパレのSランクエンディング後に出てくる人です。
悪役が書けるか不安だったのですが、そのうちに書いていてむかつくキャラになりました。
畜生、未央ちゃんになってことを!!
まだまだ生きてそうな感じがしないでもないですが、
謎の女性がトドメを刺してくれたので、もう無理でしょう。速水もスタンバってたし。
ちなみに作者的声のイメージは「郷田ほづみ」さんです。
〜コネタ集〜
執筆中やその後に思いついたネタやちょっとした裏話です。
・第2話より
お○休みはウキウキ○ォチン♪あっちこっちそっちこっち、い・○・と・も〜♪
瀬戸口「これって、笑って○いとも?」
―タ○リさんは第5世界でも健在です。
・第3話より
パァーーーン。
瀬戸口がののみを平手で殴ったのだ。
瀬戸口の心の中(えっ・・・。そんなはずなかったのに。)
舞の心の中(瀬戸口が・・・ののみを殴っただと?)
読み手さん達の反応(予想)「えぇぇぇぇっ!?」
作者の反応(実話)「えーーーーーーーっ!!!!」
壬生屋「あの・・・書いたの、貴女ですよね?」
作者「いやぁ、こんな事が起きるとは・・・。キャラのアドリブ力ってすごいね。」
・第8話より
壬生屋は左手の指を左の眼窩に突っ込んで眼球を潰した。
それから数年後―
瀬戸口「・・・実はあれ、まだ俺の中でトラウマなんだよね。」
舞「私もだ。ゾンビが出てくる映画を見ると思い出す。」
赤松「俺なんかこの前、夢に出てきましたよ。」
・第11話より
―もしも速水が盗聴器だけでなく、隠しカメラも付けていたら・・・。
速水「瀬戸口ぃぃぃぃ!!」
瀬戸口「ど、どうしたんだ速水。そんなに血相を変えて?」
速水「格納庫で舞に肩抱かれたでしょ!涙まで拭いてもらってた!!」
瀬戸口「へっ?ああ、そういえばそんなことが・・・。」
速水「・・・舞に手を出すなって言ったよねぇ。」
瀬戸口「(怖っ!)だ、出してないって。あれは、芝村が俺を励まそうとして、」
速水「問答無用!出でよ、火の国の宝剣!!はあっ!!!」
瀬戸口「う、うわぁ!やめろ速水ぃぃぃ!!」
速水「待てぇ!この、舞に群がる悪い虫がぁ!!」
瀬戸口「ひぃぃぃ!!」
・第11話より
―赤松君はシオネ=アラダのことを、「荒田汐音(あらだしおね)」さんだと思ってます。
赤松「え、違うの?」
瀬戸口「違う。」
ののみ「違うよ。」
舞「違うな。」
赤松「うわ・・・。
『なんでこの人達、外人みたいな呼び方してるんだろう。』ってずっと思ってた。」
・第14話より
赤松「そういえば、オーストラリアの内陸部って、いくら冬でも雪は降らないんじゃあ・・・。」
作者「ギクッ!それを言うな・・・。言ったら、感動が減る。
そうだよ!幻獣との戦争の影響で気候が変わって、あの辺もすっかり寒くなったってことに!!」
赤松「・・・無理なくない?」
作者「・・・もう、気にしないで。本当に感動が減るから。調査不足は謝るから・・・。」
―調査不足でした。大変申し訳ありません。
・第15話より
瀬戸口「そういやさ、おっさんの台詞、鳴き声だけだよな・・・?」
作者「ギクリ。」
瀬戸口「事件が事件なだけに、おっさんが無関係決め込むとは思えないし・・・。
・・・まさか途中まで、おっさんの存在忘れてたとかじゃないよな・・・?」
作者「ソンナコトハナイヨ。チャントオボエテタヨ?」
瀬戸口「なら何故カタカナでしゃべる・・・。」
―全話書き終わった後に気づき、付け加えました。ブータニアス卿に、深くお詫び致します。
・第16話より
瀬戸口「おい。この『このヘタレ、by作者』ってなんだよ。」
作者「え〜、事実でしょお。何なら他のキャラ&読み手さん方に聞いてみてもいいよ。ねぇ?」
舞「そうだな。全く情けない限りだ。」
赤松「隊長を救えなかったら、お前非難轟々だったと思うぞ。」
ののみ「たかちゃん。昔、『じょせいをなぐるやつはさいていだ』って言ってたよね?」
速水「何、瀬戸口。自分はへタレじゃないって思ってたの?」
瀬戸口「そ、そんな・・・。そこまで言わなくても・・・。」
作者「えー、それではこの話においての瀬戸口がへタレだと思う読み手さんは挙手を願います!」
―今これを読んでいるあなたは、どうなさいました?
瀬戸口「いいもんいいもん。へタレでも生きていけるもん・・・。」
壬生屋「まあまあ。わたくしはヘタレな貴方でも好きですよ。」
瀬戸口「未央〜〜〜!ありがと〜〜!!」
壬生屋「きゃあ、いきなり抱きつかないで下さい!!」
・第17話より
ゴーン・・・リンゴーン。
花嫁が夫となった人物を伴い、教会の扉をくぐり、外に出た。
それを今日この日を祝うためにやってきたすべての者が、温かく迎え、祝福する。
その中でも女性陣が、目をぎらつかせて扉へと続く階段の下に集まっている。
見つめる先は全員同じ、花嫁が持っているブーケ。
「花嫁が投げるブーケを受け取った者が次の花嫁になれる」という話があるからだ。
今、花嫁がブーケを放り投げる。
そのブーケは天高くへと舞い上がり、空にさらわれてしまうのかと思われたが、
放物線を描きながら緩やかに落ち、ある人物の手に収まった。
「・・・!な、なんだと・・・!」
女性陣の輪に加わらず、離れてその様子を見ていた芝村舞の手の中にそのブーケは吸い込まれていった。
「よかったね、舞。舞が次の花嫁さんだって。
それじゃあ、帰ったら早速考えなきゃだ。
舞はどんなウェディングドレス着たい?」
ブーケを手に固まっている舞に、隣りにいた恋人が寄り添い、囁きかけた。
「ふふっ。よかった。」
花嫁はその光景を確認した後、小声で呟き微笑んだ。
「ナーイスピッチン。」
そんな花嫁の隣りで夫が、花嫁が見ていた光景を見守りながら囁いた。
夫の囁きに驚き、招待客に怪しまれないよう小さく目を見開く。
「気づいてたんですか?」
そんな花嫁のリアクションに気を良くしたのか。
夫は花嫁に向き直り、したり顔で囁き、
「だって、愛する嫁さんのことだから。わかるに決まってるだろ?」
そのまま頬に口付けた。
・最後に
以上、あとがきをお伝えいたしました。
本編、そしてあとがきを最後まで読んでくださり、本当に・・・、