こちら、舞・壬生屋組。
「・・・追って来ないようですね。」
「ああ。だが油断は出来ない・・・。」
尚敬高校の2階の廊下を2人は辺りを警戒しながら歩く。
「最後に追われてから1時間が経ちましたけど、もう諦めて帰ってしまったのでしょうか?」
壬生屋は少し寂しそうな顔をする。
その思いは舞も同じらしく、一緒に寂しそうな顔になった。
「さあ、な・・・。
 そこで帰ったということなら、あやつらにとって我等はその程度の人間なのだろう。」
そう言った舞の言葉を受けて、壬生屋は立ち止まり、俯く。
「・・・あの人が昨日わたくしにしたこと、ちゃんと謝ってくださらないかぎり絶対に許しません。
 でも・・・もう追いかけてくれなくて、それでこのままお別れなんて言うのは嫌です・・・。」
舞は立ち止まり俯く壬生屋に合わせて歩を止め、壬生屋の肩に手を置いて覗き込んだ。
「私も同じ気持ちだ。
 私もあやつのしたことを許せない。
 だが、私はあやつをその・・・、他の誰よりも大切に思うのだ。
 だから私は、あやつが謝るまで私を追いかけ続けてもらわねば困る。」
壬生屋は顔を上げた。
涙を貯める目で舞を見つめる。
「それまで追いかけてくださるでしょうか、あの人は・・・。」
舞は壬生屋の目を逸らさずに答える。
「わからない。
 だが、だからといって我等がここで退くわけにはいかない。
 ならば勝利を信じて、戦い続けるだけだ。」
「・・・なんだか、戦争みたいですね。
 ただ単に、追いかけっこをしているだけなのに。」
壬生屋が困ったように笑う。
「ああ、全くだ。
 いや、逆を言えば、こうやって想いをぶつけ合うということはある意味“戦争”なのかもしれない。
 何も銃や剣で命のやり取りをすることだけが戦いというわけではないのだな・・・。」
舞も苦笑でそれを返した。
ここで、壬生屋がふと重要なことを思い出した。
「そういえば、速水君は今どちらに?
 瀬戸口君の気配はしないので、わたくしは大丈夫なのですが・・・。」
「ああ!そうだ、私とした事が・・・!」
壬生屋の指摘を受けて、舞は慌ててレーダーを探った。
「なっ・・・!!」
レーダーを見て、舞は短く叫び声を上げた。
その声に驚き、壬生屋もレーダーを見る。
「一体何が・・・って、赤い点が辺りにたくさん・・・!
 何なんですか、これは!!」
舞が持っているレーダー。
そこには舞・壬生屋組の回りに赤い点が散りばめられている様子を示していた。
赤い点、それは舞が厚志に仕掛けた発信機・盗聴器類全てを指す。
「厚志め・・・。
 発信機と盗聴器に気づきおったか・・・。
 外してこの周辺にばら撒いている・・・!」
「そんな!それじゃあ、近付かれてもわからないということですか!?」
「いや、流石に今日の弁当に混ぜておいたものや極秘裏に肌に埋め込んだものまでは外せまい。
 ならば、こちらに近付いてくるものが当たりだ。
 む・・・!」
2人がレーダーを睨んでいる中、こちらに向かって走ってくる赤い光点が突如現れた。
「甘いな厚志!貴様の考えなどお見とお・・・あ?」
舞が勢いよく振り向く。
しかし、そこに速水の姿は無く、そこにいたのは・・・、
「にゃああああ。」
猫だった。
しかもブータのようなデカ猫ではない小さくて可愛らしい子猫だった。
人に対する恐怖心がまだ培われていないのか、無警戒にトコトコとこちらに向かって歩いてくる。
「ね、猫・・・だと?」
「か、かわいい・・・。」
突然のイレギュラーの登場に動けなくなる2人。
壬生屋がしゃがんで手を伸ばすと擦り寄って甘えてくる。
「「!!!!!!」」
そんな子猫の様子に2人はノックダウン寸前だ。
「み、未央!わた、私にも触らせてくれ!!」
「あ、ま、待ってください!もう少し、もう少しだけ!!」
子猫の可愛らしさにすっかり骨向きにされた2人はレーダーをそっちのけで子猫に構いだした。
しかし、そんな時でもレーダーはサボらずにちゃんと仕事を続けている。
子猫がやってきた方向とは逆、つまり2人の背後から高速接近する赤い光点が1つ。
その赤い光点は舞を捕らえようと手を伸ばした。
しかし、
「舞さん!危ない!!」
それに気づいた壬生屋が間一髪、その手を払った。
「ちっ・・・気づかれちゃったか。」
その手の持ち主は言わずもがな速水厚志。
女子ならばよほどの動物嫌いでない限り構わずにはいられない可愛い子猫を囮として放ち、
背後からターゲットを捕まえる作戦に出たのだ。
「でも・・・これ、な〜んだ?」
「「ああっ!?」」
速水が2人に見せびらかすように持ち上げた物体、それは紛れも無く舞のテレポートセルだった。
「これが無くちゃあ2人とも、テレポートできないもんねぇ♪」
「ちっ・・・!」
「くっ・・・!」
速水にまんまと乗せられ、悔しげな舞・壬生屋組。
尚敬高校の廊下で少年1人と少女2人は対峙し、睨み合う。
先に、少女のうちの1人が事を起こした。
「舞さん・・・。行ってください。」
「未央!」
「速水君の狙いは舞さんですし、わたくしは瀬戸口君の気配を察知する事が出来ます。
 だからこの場は、わたくし1人でも大丈夫です。」
「しかし、私が逃げた瞬間に瀬戸口がやってきたら・・・!!」
「その時はその時です。
 もしそうなっても、どうにかして切り抜けてみせます。
 それならば2人よりも1人の方が小回りが効くのかも・・・。
 どのみち舞さんには速水君に捕まりたくない理由があるのでしょう?
 なら・・・早く行ってください!!」
「未央・・・くっ!
 すまない!!」
舞は壬生屋を残し、振り返らずに走り去った。
流れた涙の雫をそこに落として。
壬生屋はそんな舞の背中を見送り、微笑むと速水に向き直り構える。
「聞いていたと思いますが、ここは通せません。
 どうしても通ると言うのならお相手致します。」
凛と前の敵を見据え、壬生屋が言い放つ。
しかし、相手・・・速水は全く動揺も見せない。
「そう。
 でもいいんだ。
 今の僕が用があるのは君だから、壬生屋さん。」
「なっ・・・!」
驚き目を見張る壬生屋の背後で、
――ガラガラガラガラガラ・・・・ガシャン!!
金属が激しく擦れ合う嫌な音がした。
「しまった!!」
壬生屋が背後を振り返ると、廊下の先がなくなっている。
防火シャッター。
それが落とされ、壬生屋はその廊下の先に進めなくなってしまった。
舞と完全に分断されたのである。

 「なにっ・・・!」
異常な音に気づき、背後を振り返ったときにはもう遅かった。
舞が見たときには、防火シャッターが完全に閉まっていた。
そうだ、よく考えればわかったはず・・・。
子猫を放ち、それから回り込んで2人に近付くなど無理がある。
ならば代わりに子猫を放つ役がいて然るべき。
子猫がやってきた方に逃げてきた時点でアウトだった。
舞が悔しげに防火シャッターを睨みつけ、
それからもう1人の敵を探すべく振り返ろうとした瞬間、
「動くな。手を上げろ。」
「――っ!!」
背中に嫌な感触がした。
冷たい金属が突きつけられている。
銃だ。
「・・・ちっ。」
舞は舌打ちをすると、大人しく両手を頭上に上げた。
そして振り返らずに銃を突きつける人物に話し掛ける。
「お前達の狙いは何だ、瀬戸口。」
「あらら、やっぱりわかっちゃう?」
舞の問いかけに、銃を突きつける人物――瀬戸口はおかしそうに笑いながら問い返した。
それを舞は大きなため息をついてから答える。
「毎日毎日聞き飽きている声だ。わからない筈もないだろう。
 それに、厚志と組んでこんな馬鹿げた事をやろうとするのはお前くらいだ。」
「あっら〜、なるほどねぇ〜。」
「どうせ本当に撃つ気はないのだろう?
 ならばそんな物騒なもの、降ろしたらどうだ?」
「ああ、撃つ気はないよ。
 ただ、今は姫さんに逃げられるわけにはいかない。
 相手に撃つ気はなくても、この体勢でヘタな抵抗はしたくないだろ?
 何かの拍子に誤射でもされたら危ないし。」
舞は背中に銃を突きつけられ両手を上げたまま問い続ける。
「御託はいい。
 お前達の狙いは何だと聞いている。」
――同様の展開はシャッターの向こう側でも起こっていた。
壬生屋は防火シャッターを背に速水を睨みつけていた。
速水は一種の殺気に似た気配で壬生屋を見つめる。
駄目だ、この男は横をすり抜ける隙すら与えてくれそうにない。
突撃という選択肢を諦め、話し合いをすることにする。
「防火シャッターまで下ろして・・・。後で先生に怒られても知りませんよ。」
「舞を捕まえるためだったら僕はなんでもするよ。
 それに、防火シャッターを下ろした張本人は瀬戸口だもん。
 その件に関しては僕は無関係。」
ひでえ、by作者。
「・・・一体、何が狙いですか?」

「実は1つ、姫さんに頼みたい事があってね。壬生屋をある場所に呼び出して欲しいんだ。」
「別に大したことじゃないんだけどね、舞をある場所へ行くように言って欲しいんだ。」

「未央を・・・?一体何故だ?」
「舞さんを?何のために?」

「わかってるだろ?壬生屋を捕まえるためだ。」
「舞を捕まえるため。わかってるでしょ?」

「・・・私に未央を、友を売れというのか?」
「貴方は・・・わたくしに舞さんを裏切れと言うのですか?」

「おいおい人聞きが悪いな。俺はただ単に伝言を頼んでいるだけなのに。」
「う〜ん・・・そんなつもりはないけど、結果的にそうなるかな?」

「・・・嫌だ、と言ったら?」
「それは出来ません、とわたくしが言ったらどうなさいます?」

「このシャッターをブチ破って、速水に姫さんを渡しに行く。ついでに壬生屋も捕まえる。」
「そうだねぇ、舞をおびき寄せるための人質になって貰おうかな?それが済んだら瀬戸口に渡す。」

「・・・。」
「・・・。」

「別に黙ったままで返事をくれなくてもいいんだぜ?
 いつ速水が回りこんでこっちに来るかはわからないけど。」
「別に返事はくれなくてもいいよ?
 ただ、いつ瀬戸口がシャッターを破ってこっちに来るかまでは知らないけど。」

「ちぃっ・・・!」
「くぅっ・・・!」

「さあどうする?悩んでる時間はそんなにないぞ?」
「そんなに悩んでも仕方がないと思うけど。どうするの?」

「・・・わかった。要求を呑もう。」
「わかりました。やりましょう。」

「やりぃ♪そうこなくっちゃ!」
「やった!ありがとう♪」

「・・・いいからさっさと用件を言え。」
「・・・それより早くしてくださいませんか?」

「ああはいはい。じゃあ、高校の屋上に来るように言っておいてくれ。」
「うん、じゃあね・・・ハンガー二階に来るように言ってくれる?」

「屋上、だな?承知した。」
「ハンガー二階ですね?わかりました。」

「はい、よろしく〜♪」
「お願いだよ、絶対だよ!」

「ならばもう解放してもらおうか。」
「わかりましたからそこ、通していただけませんか?」

「ああ、わかったわかった。・・・と、そういや姫さん。善行さんが呼んでたぞ?司令室に来いってさ。」
「あっ、ごめんごめん。・・・ああ、そういえば、さっき原さんが探してたよ?校舎裏に来てって。」

「ん?善行が?」
「えっ?原さんが?」

「ああ。何でも生徒会連合から緊急連絡が来たとか。すぐに行った方がいいんじゃないか?
 壬生屋への伝言はその後でもいいから。」
「うん。かなり怒ってたよ〜。機体のことで何かあるんじゃない?
 舞に伝えるのはその後でもいいから、先に原さんのところに行った方がいいよ。」

「生徒会連合から・・・?わかったすぐに行く。」
「ええっ!?わ、わかりました、すぐに行きます!!」

そう言うなり、舞・壬生屋組は廊下は走り出した。
その背中を残された2人が見送り、
「「・・・フッ・・・。」」
口元から笑みをこぼした。


 壬生屋は校舎裏へとやってきた。
そうだ、原との話が長引いて舞への伝言を忘れてしまったことにしよう。
そうすれば舞が速水に捕まることもないし、自分が瀬戸口に渡されることもない。
そう考えながら瀬戸口の気配を探るが、何も感じない。
壬生屋は安心して校舎裏を見渡す。
しかし、探し人の姿は見えない。
「変ですね・・・。まだ来ていないのでしょうか?」

 舞は尚敬高校一階の廊下を歩く。
そうだ、善行との話が長引いてしまい、壬生屋への伝言を伝える暇がなかったことにしよう。
そうすれば壬生屋が瀬戸口に捕まることはないし、自分が速水に渡されることもない。
そう思いながら舞はレーダーを見た。
辺り一面に、赤い光点が点滅する。
さっきから所々でレーダーの様子を見るのだが、どこも同じような状況だった。
一体、どれだけばら撒いたのだろう。
辺りを見渡していると、廊下の景色がいつもと違うのに気がついた。
廊下の片面を、段ボール箱の山が覆っている。
ちなみに赤い光点は段ボール箱の中からも反応を示している。
「何だ?この妙な大荷物は・・・?」

 その時、尚敬高校の屋上から何者かが飛び降りた!
その人物は壬生屋の背後に両足を着いて着地。
両足を地面に着けた時のダメージを振り払うようにすぐさま壬生屋を抱きしめた。
「なっ・・・!?」
突然のことに驚き、壬生屋が背後を振り返る。
その人物とは・・・、
「つっかまえた〜♪」
壬生屋を追っていた人物、瀬戸口隆之だった。

 その時、段ボール箱の山が突然動き出した!
中身が何も入っていなかったらしい段ボール箱が崩れ、中から人の腕が出てきた。
段ボール箱を掻き分けるように伸びた腕はそのまま舞を抱きしめた。
段ボール箱の山の崩壊が治まり舞が目を開けると、
そこにあった顔は・・・、
「やっと捕まえた・・・♪」
舞を追っていた人物、速水厚志のものだった。

「いきなり何だ!離せ!!」
「突然何をするんですか!離して下さい!!」
舞/壬生屋が、速水/瀬戸口の腕の中で必死にもがく。
しかし速水/瀬戸口は決してその腕の力を緩めなかった。
そして舞/壬生屋の耳元で呟く。

        「「ごめん。」」

その言葉を聞き、舞/壬生屋は動きを止めた。
速水/瀬戸口は、舞/壬生屋の肩に額を寄せたまま言葉を続ける。
「舞を怒らせてごめん。
 何で舞が逃げるのかわからなくてごめん。
 いっぱい追いかけてごめん・・・。」
「壬生屋が困るようなことをしてごめん。
 それが何なのか未だにわからなくてごめん。
 ずっと追い続けてごめん・・・。」
「「でも、」」
 一旦言葉を詰まらせて、言葉を続ける。
その声は涙を孕んでいるときのように、かすれている。
「それでも僕は舞を好きだから、舞を捕まえたかった。
 僕は舞に嫌われてしまったのかもしれない。
 でも、舞を怒らせてしまった理由、ちゃんとわかるようになるから。
 だから、もう逃げないで、舞・・・。」
「俺には壬生屋が必要だから追いかけた。
 今更もう遅いのかもしれないけど、お前さんを何で困らせてしまったのか知りたい。
 ・・・頼む、逃げないで俺に教えてくれ、壬生屋。」
速水/瀬戸口の必死な声を聞き、舞/壬生屋は静かに話し始める。
「・・・困るんだ、あんな人目の付くところであんなことをされると。
 どんな顔をすればいいのかわからなくなる・・・。」
「・・・だって、わたくしは貴方と違って、まだ何もわからないから。
 ファーストキス、ずっと取っておいたのにそれを突然、あんな場所で・・・。」
速水/瀬戸口は黙ってその声を聞き続けている。
「お前のことを嫌いになったわけではない。
 だが、その・・・私はまだ、そなたとの触れ合いに慣れていないのだ。
 そんな情けない様を他人に見せたくない。
 そなたと2人きりの時が良いのだ。
 だからあのような大勢の人間がいる時には少しその・・・なんだ、
 遠慮というやつをしてくれ。頼む。」
「わたくしだって貴方が必要です。
 でも、ずっと子供の頃から夢見て大事にしてきたことがあるんです。
 貴方にとって子供じみた馬鹿げた夢でも、わたくしにとって必死だった。
 だからちょっと、悔しくて・・・。
 わたくしはまだまだ子供で貴方に追いつくのはまだずっと先だけど、
 それまでその・・・、ゆっくり進むしかないわたくしを許して欲しいのです。
 今からでも十分ですから、どうか・・・。」
舞/壬生屋の願いを聞いた速水/瀬戸口は顔を起こし、
しっかりと舞/壬生屋を抱き直した。
「「わかった。必ず守るよ。」」
その言葉を聞いて舞/壬生屋は、速水/瀬戸口の胸の中で心から安心して頷き、
「「ありがとう。」」
と、感謝の気持ちを言葉にした。

 ところがしかし、しばらく抱きしめ合った後、速水/瀬戸口は突然、
「「よし、それじゃあ。」」
と言うと、いきなり舞/壬生屋を抱き上げた。
「わあっ!」
「きゃああっ!」
舞/壬生屋は急に体が持ち上げられたことに驚き、声を上げる。
速水/瀬戸口の口元にちょっと不気味な笑みが浮かんでいる。
「慣れてないなら慣れようよ、僕との触れ合いに。
 もちろん2人っきりになれる場所でね♪」
「大丈夫だよ、ゆっくり進んでも。
 俺がマンツーマンで色々教えてあげるから♪」
「「え・・・えええぇぇぇぇっっ!!!」」
舞/壬生屋の絶叫が大地を揺り動かす。
お嬢さん方、野郎2人は希望とはちょっと違う解釈をしちゃったみたいだよ?
「ち、違う!私はそんなつもりで言ったのではない!!」
「そ、そんな!なんでそんな展開になるんですか!?」
舞/壬生屋は必死になって抗議するが、速水/瀬戸口は全然聞いてない。
「大丈夫。僕に任せて。」
と、言いながら速水はテレポートセルを起動させる。
目指すは速水宅。
「心配するなよ。優しくするから。」
と、言いながら瀬戸口は壬生屋を抱きかかえながら
高校の敷地を囲っているフェンスを軽々と飛び越える。
進む先には瀬戸口宅。
駄目です、2人とも完全にエンジンに火がついちゃった上に温まりきっています。
おそらく、もうこの2人にブレーキなんてものはないのでしょう。
法定速度を軽く越えちゃってくれそうです。
どうしましょう?
・・・。
無理。
どうにもなりません。
頑張れ、女の子。
それでも明日はきっと良い日だよ。
「「そ、そんなぁぁぁ!!」」
舞/壬生屋の最後の絶叫が響く。
その直後に舞は速水と共にテレポートし、
壬生屋を抱えた瀬戸口は猛スピードで走り去っていった。

 その後、次の日の登校時までこの4人の姿を見た者はいなかった。
何が起きたかは皆様のご想像にお任せ致します♪


 

めでたしめでたし。



元ネタはkinkikidsの名曲、「KISSから始まるミステリー」から。
1番の歌詞を瀬戸口が壬生屋、2番の歌詞を速水が舞のことに歌っているように私は聞こえます。

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