壬生屋邸を後にして、隆之はまず街の外に停めてある馬車へと戻った。
マーリンの腰の具合次第では出発を明日にする可能性もあったが、
隆之が壬生屋邸に赴いている間に十分休めたので、大分回復したようだ。
だがまた痛くならないとも限らないので、出発前に湿布薬を買うべきだとクックルが提案する。
それに、死の火山でどんな強敵に出くわすかわからないのだから、
薬以外にも装備や道具を揃えてから行くべきだろうというピエールの意見にも賛同し、
隆之はピエールを連れて街で必需品を購入することにした。
立ち寄った先の道具屋の店主がどこかで見た顔だと思っていたら、
なんと、先程壬生屋邸で花婿候補に立候補するために出向いていた者の1人だった。
年の頃は40代半ば以上で、未央との歳の差は20以上だろう。
彼は天空の盾が欲しくて壬生屋邸に赴いたのだが、その試練の内容を聞いて諦めたらしい。
彼と同じく、
未央の婿になるためには危険なダンジョンで命がけの冒険をしなければならないと知って
婿になることを諦めた者は少なくない、
むしろほとんどらしい。
諦めなかったのは隆之を含めて5〜6人ほど。
そしてその中には圭吾も含まれているという。

 
 未央の花婿になることを諦めなかった他の者達は、もうとっくにサラボナを発っていた。
隆之は出遅れているということになる。
それを知った隆之は休みを取らずにそのまま出発した。
「ご主人。」
「ん?なんだピエール。」
橋を渡って川を越え、草原を歩いているときにピエールが遠慮がちに話し掛けてきた。
「夜明けと同時にほこらを出発して、つい先程サラボナに着いたばかりだったというのに・・・。
 こんなにすぐに出発してよかったのでござるか?休みを取るべきだったのでは?」
「・・・あ。」
ピエールに言われて、隆之がバツが悪そうに右人差し指で頬を掻く。
「・・・悪い。皆、疲れてるかな?」
「いえいえ、滅相もないでござる!」
隆之に訊ね返されて、ピエールは慌てて首をぶんぶんと勢いよく左右に振る。
「ご主人が出かけている間に、拙者達は十分休ませてもらったので問題ないでござるよ。
 ただ、肝心のご主人がちっとも休んでおられないのが心配なのでござる。」
ピエールがそう言うと、他の仲間も同意だと言うかのようにうんうんと頷いている。
「ピキー・・・。」
その中でもスラりんは、心配そうに隆之の足元に擦り寄ってきた。
「スラりん、ピエール・・・それに皆・・・。」
仲間達は全く種族が違う人間という存在である自分を、心の底から心配してくれている。
そのことに、隆之は胸を打たれた。
隆之は、瞳を潤ませて自分を見上げているスラりんを抱き上げると、仲間達に向かって感謝の笑みを浮かべた。
「ありがとう皆、心配してくれて。
 俺も、自分が無茶なことをしているっていうのはわかっている。
 でも、せっかく母さんの手がかり――天空の盾を見つけたんだ。
 だから盾が欲しくてたまらないし、いてもたってもいられなかった。
 ただでさえ心配かけているのにすまないけれど、炎のリングを手に入れるためにどうか力を貸して欲しい。」
そして、頭を下げた。
下げられた仲間達は慌てて、
「ご主人、どうか頭をあげて欲しいでござる!」
「そうじゃよ!わしらはそんなことをして欲しいわけじゃないわい!」
「パタパタッ!」
「ピピピー!!」
頭を上げるように言った。
ドラきちとクックルが、隆之の肩に止まって咎めるような眼差しを送る。
仲間達を代表してピエールが、
「拙者達は、ご主人と共に居たいから仲間になったのでござる。
 だから、拙者達は何があってもご主人についていくでござるよ。なぁ、皆?」
隆之についていく覚悟を語る。
そんなピエールの言葉に、全員が大きく頷いた。
隆之は仲間達の想いに胸を熱くすると、
「皆・・・ありがとう。
 頼りにしてるよ。・・・じゃ、行こうか。」
もう一度礼を言うと、改めて死の火山へと歩を進める。

 
 草原を越え、森を抜けると山道になった。
遠くの方から、黒い煙が立ち昇っているのがわかる。
目的地―死の火山が近い証拠だ。
厳しい山道に苦戦しながらも山を登っていると、
「キャアアアアアア!!」
前方から女性の悲鳴が聞こえた!
「皆、行くぞ!!」
試練を与えられた花婿候補は全員男のはず。
だったら、近くの村人か何かかと思って隆之が悲鳴がした方に駆けつけると、
「グルルル・・・ガウッ!!」
1匹のキラーパンサーが女性を守るようにモンスターと戦っているところだった。
「虎鉄・・・それに、未央お嬢さん?」
そう、それはサラボナにいるはずの虎鉄と壬生屋家の令嬢にして今回のお家騒動の中心的人物――壬生屋未央だった。
白いドレス姿ではなく、街の防具屋で売られている身かわしの服を纏っている。
傷を負った虎鉄と共に、鋭い槍を持つ人に似たモンスター―ランスアーミー5体に囲まれている。
「皆、行くぞ!」
隆之は馬車の外で一緒に歩いていた仲間達に指示を飛ばす。
「ピエールは右、俺は左から!
 ドラきちはチェーンクロスで中央で固まっている3体を攻撃!
 マーリンはべギラマで全体攻撃!!」
「あい、わかった!」
「キキキー!」
「らじゃー!」
3匹の仲間が同時に了解の返事をした。
隆之はピエールと共に虎鉄と未央を守るようにランスアーミーと対峙し、
離れたところからマーリンが呪文の詠唱に入る。
ドラきちは素早い動きを活かして、ランスアーミーの背後に回った。
これで、包囲されているのがこちらではなく敵側になる。
まずはドラきちがチェーンクロスを放つ!
狙いは違わず、固まっていた3体の背中に命中する。
それにより5体の動きに乱れが出るのと同時に、未央から見て右からピエールが、
左から隆之が剣を振りかざしながらチェーンが当たらなかった2体に襲い掛かる。
2〜3回ほど切り合うと唐突に身を翻して、敵から距離を取った。
その意味はすぐにわかる。
《べギラマ!!》
マーリンは呪文の詠唱を終え、灼熱呪文をランスアーミー全員に放った。
炎に巻かれ、ランスアーミー達が不気味な踊りを踊る。
隆之とピエールは、マーリンが詠唱を終えるタイミングに合わせて巻き込まれないように距離を取ったのだ。
踊っていたランスアーミー5体のうち、最初にドラきちにチェーンクロスをぶつけられていた3体が力尽きて倒れる。
生き残った2体は、もう立っているのもやっとの状態であったが、
「たあっ!!」「南無三っ!!」
隆之が袈裟懸け、ピエールが突きを繰り出してトドメを刺した。

 
 戦闘が終わって、
《ホイミ!》《ベホイミ。》
隆之が簡易回復呪文で未央を、ピエールが虎鉄に急速回復呪文でそれぞれの傷を癒した。
「ふぅ・・・とりあえず、これでもう大丈夫だ。」
未央が手足に負っていた擦り傷、虎鉄が背中に負ってきた切り傷が跡形もなく消えた。
「危ないところを助けていただき、ありがとうございました。
 魔力が消えてベホイミを唱えられなくなったときに魔物に襲われて、とても困っておりましたの。」
手ごろな岩に腰をかけていた未央は、助けてもらった礼を口にして頭を下げた。
「それは大変でしたね。でも、何故こんなところに?」
地面に跪いて未央の傷を診ていた隆之が未央の顔を見上げて訊ねた。
すると未央は凛とした眼差しになり、
「炎のリングを手に入れるためです。」
短く、たった一言そう言った。
「はぁ?」
未央の言葉の意味がわからなかった隆之が、顔中に疑問を浮かべながら間抜けな声を出した。
そんな隆之にわかるように、未央は凛とした表情のままで説明する。
「お父様は、炎のリングと水のリングを手に入れた者をわたくしの婿にすると言いました。
 ですがわたくし、こんな方法で婿を決めるなんて納得出来ません。
 なら、わたくしが先に炎のリングを手に入れてしまえば、このお話はなかったことになります。
 だからわたくしはお姉様に頼んで、虎鉄と一緒に街を抜け出して来ました。」

 
 ――隆之がサラボナから出発する数時間前。当主のコレクション部屋に案内された頃――
「虎鉄!ちょっとこっちに来なさい!」
面倒くさそうに庭にやってきた素子が辺りに首を巡らし、人の姿がないことを確認すると、
芝生のところで眠っていた虎鉄を呼んだ。
「ガウ?」
虎鉄は普段から滅多に自分に構わない素子に呼び出され、首を捻りながらやってくる。
虎鉄が足元にやってくるのを確認した素子は、
「未央、未央!」
今度は上へと首を巡らし、2階のバルコニーに向かって呼びかける。
すると、バルコニーへ出るためのガラス戸が開き、中から、
「お姉様。」
白いドレスから身かわしの服に着替えた未央が出てきた。
フードを被り、髪だけでなく顔も隠してしまっている。
腰のベルトにはモーニングスター、肩からは薬草などの道具が入った鞄を下げている。
すっかり旅支度を整えていた。
「大丈夫、誰も見てないわ。お父様は小魚の相手をしているし。
 今のうちに下りてらっしゃい。」
「はい。
 虎鉄!受け止めてちょうだい。」
「ガウ!」
未央は階下の虎鉄に呼びかけると、虎鉄は“心得た!”というような鳴き声で返事をした。
仰向けに寝転がり腹筋に力を入れると、そのままの姿勢で停止して未央が自分の腹に飛び込んでくるのを待つ。
「えいっ!」
未央は覚悟を決めてバルコニーから飛び降りると、狙いを過たずに虎鉄の腹に着地し、
「・・・きゃっ!」
虎鉄の毛皮と肉に受け止められたが、未央は勢い余って前のめりに倒れてしまい、
もう少しで虎鉄の額に頭突きをするところだった。
その様子を見て、素子が呆れたようなため息を吐く。
「貴女、そんな調子で大丈夫なの?
 あの男達より先に炎のリングを手に入れるなんて、出来ると思ってるの?」
確かに、こんなことでよろけてしまったところを見ていたら、
モンスターがはびこる火山に行って無事で済むかどうか心配になってしまうだろう。
だが、
「それでもわたくしは、黙って見ているわけにはいかないのです。
 このようなふざけた茶番、わたくしの手で終わらせてみせます!」
未央は揺るぎない目で素子を見た。
その視線を受けて、素子は諦めたように肩をすくめると、
「まっ、どうしても行きたいっていうのなら止めはしないけどね。
 でも、無事に帰ってこないと貴女の花婿候補、私が貰っちゃうわよ。」
と言って、未央と虎鉄に背を向け、家に入ろうと玄関先の小さな石段に足をかける。
未央はそんな姉のひねた物言いに苦笑すると、
「・・・貰う気など最初からないくせに。」
と、小さく言った。
対して素子は、
「聞こえてるわよ。
 確かに、あの中にイイ男はいなかったわね〜、揃いも揃って腰抜けっぽくて。
 1番マシなのは、あの小魚くらいじゃないかしらね?」
未央の方を向かないままそう言って、そのまま屋敷へ入ってしまった。
「小魚・・・。」
未央は素子の言葉に、なんだか面白くなさそうな表情を浮かべる。
(小魚・・・瀬戸口さんのことですよね?
 なんでお姉様が瀬戸口さんのことを気に入ってると、嫌な気分になるのでしょうか?)
そのまま俯いて疑問の答えを探そうとしたが、玄関から人がやってくる音がした。
未央は見つかるわけにはいかないので考えを打ち消すと、そのまま虎鉄と共に街を出た。

 
 「悪いことは言わない。お帰りください。」
隆之は未央がこんな山奥までやってきた理由を聞くと、即座にそう言い放った。
だが、
「いいえ。帰るわけには参りません。
 わたくしの人生です。わたくしが切り拓かなくては。」
未央の決意は少したりとも動かない。
しかし、ここで未央に会ってしまった以上、隆之も簡単に折れるわけにはいかなかった。
「ここいらの敵はなかなか手強い。お嬢さんと虎鉄だけでは、先に進むのは難しいですよ。」
「大丈夫です。わたくしは、修道院で鍛えられましたから。
 マザーヨーコに免許皆伝をいただいきましたし。」
(あー、そうだった。お嬢さんは、あの修道院にいたんだっけ・・・。)
修道院、即ち、お嬢様訓練所。
良家のお嬢様を預かり、格闘術や武器の扱い方を教えている所のことである。
(だからって、実戦と訓練は違うぞ。
 まいったなー・・・下手に腕に覚えがあるほうがかえって厄介だ・・・。)
「お嬢さん、訓練で人間と戦うのと実戦でモンスターと戦うのでは、全然勝手が違います。
 大人しく、ここで帰った方が賢明ですよ。」
「ここまで来られたのです。心配ありません。
 モンスターとの戦い方にも慣れてきましたし。」
「・・・さっき、ランスアーミー達相手に手を焼いていたようですが?」
「・・・それは、相手の数が多かったからです。
 もう少し逃げて、相手を分散させるつもりでした。」
「魔力、もう切れてしまってるんでしょう?
 回復魔法が使えないなら、とっとと帰るべきだ。」
「ご心配なく、薬草なら持っております。」
(こ、こいつ・・・!聞き分けがないっ・・・!!)
隆之の説得に、未央は全く応じない。
良家のお嬢様はか弱くておしとやかなものだと思っていたし、
サラボナの噴水前で初めて会ったときもそういった印象を持った。
ところがなんだ、この娘は。
か弱いなんて程遠い。
どんだけ頑固なんだ!!
(おいコラ虎鉄!なんでこのお嬢様を止めないんだよ!!)
説得が全く上手く行かずに苛立ち始めた隆之が、虎鉄の目を見ながら目力でそう訴えると、
(・・・未央は、1度言い出したら聞かない。)
とでも言うかのように、ぷいっと目を逸らした。
「・・・はぁ。」
虎鉄へ当たるのをやめて、隆之はため息を吐くと、
「・・・はい。」
「・・・?なんですか、これは?」
「なんですか、じゃないですよ。
 キメラの翼。いくらお嬢様だからって、見たことくらいあるでしょう。」
隆之は、腰の小物入れからキメラの翼を取り出し、未央に押し付けていた。
未央の胸の前に、キメラの翼を差し出して、受け取るまで動こうとしない。
「とにかく、貴女みたいなお嬢様に炎のリングを手に入れることは無理です。
 怪我しないうちに、とっととお家にお帰りなさい。
 キメラの翼、差し上げますから。」
いい加減説得するのが面倒くさくなってきた隆之は、苛立ちながら言った。
そんな態度が癪に障ったのか、未央は形の良い眉根を上げて、
キメラの翼を差し出す隆之の手を押し返した。
「結構です。貴方にそこまでしていただく意味がありません。
 さっき助けていただいたことと、傷の手当てをしてくださったことに関しては感謝しています。
 ですが、そもそも貴方はわたくしの花婿候補。
 ならば、わたくしのライバルでもあるということです。
 炎のリングを巡るライバル同士であるわたくし達が、これ以上馴れ合う義理はありません。
 ・・・こんなことしている間にも、他の花婿候補の方が炎のリングを手に入れてしまっているかもしれないのに。」
はっきりとした声で言い返すと、未央はすっくと立ち上がり、
「先を急いでいるので、失礼致します。
 虎鉄、行きますよ。」
そう言うと、隆之の方を振り返ることなくスタスタを歩き出した。
虎鉄は一瞬どうしようか迷ったが、結局、主人に従った。
「・・・こっの・・・ぉ・・・!」
取り残された隆之は、キメラの翼を乗せた手をカタカタと震わせていた。
(俺の人生、他と比べれば女性と会った数は少ないだろうが、あんな聞かん坊は初めてだ!!)
「この、頑固娘!
 どうなったって、俺は知らないからな!!」
すっかり敬語を使う気が失せた隆之は、未央の背中にそう怒鳴り散らしてやる。
すると、未央が足を止めて振り返り、
「あら、それが貴方の素の喋り方なんですね。
 取り澄ましたような丁寧な言葉遣いより、そちらの方がよっぽどお似合いですよ。」
そう言い返すと、再び背中を見せて山道を歩き出したのだった。
「あーもう、勝手にしろ!!」
隆之は歩き去る未央の背中に怒りの声を投げかけると、その場にどかっとあぐらをかいた。
「ちょっ、ちょっとご主人!
 急に座り込んでどうするでござるか!?」
完全にへそを曲げて座り込む隆之に、ピエールが慌てて声をかける。
「どーするって、しばらく休憩!
 山道は一本道だから、今出発するとあのお嬢さんと一緒に行くことになっちまうだろ。
 お嬢さんが死の火山に着いた頃になったら出発する!」
「着いた頃って・・・お嬢さんに本当に何かあったら、困るのでは?
 きっと、天空の盾どころではないでござるよ?」
「う゛・・・・。」
もっともなことをピエールに指摘されて、隆之は苦いものを食べたような表情になる。
「あー、花婿がどうのこうの言ってる場合ではないからの・・・。」
そして、マーリンからの捕捉が入る。
確かにそうだ。
未央に何かが起こり、結婚がどうのの話をしている場合じゃなくなったら、天空の盾は手に入らない。
「あー・・・うー・・・その・・・。」
隆之は、眉根をひくひくさせてどうするべきか悩みに悩む。
「ピキー・・・?」「パタタッ!」「クック〜♪」
スラりん、ドラきち、クックルは苦悩している主人を見上げて、三者三様のリアクションを取っている。
「・・・とっ捕まえて、ルーラで街まで強制連行するとか・・・。」
「ダメでござるね。どうせ、また街を抜け出すに決まってるでござる。」
「それに、街まで戻っていたら、その隙に他の候補者にリングを取られてしまうかもしれないのう。」
せっかく考えた末にやっと出た案なのに、あっという間にピエールとマーリンに粉砕されてしまった。
にっちもさっちも行かず、逃げ道を封じられた隆之は、
「あう・・・。」
救いを求めるような目でピエールとマーリンを見上げるが・・・、
「ご主人、ご覚悟を。」
「諦めが肝心じゃよ。」
助けてくれなかった。
「はぁっ・・・。」
隆之は、がっくりとうな垂れると大きなため息を吐き、
「わぁーったよ!一緒に行って、お嬢さんを護りながら進めばいいんだろう!進めば!!」
ガバッと起き上がって、ようやく覚悟を決めた。
「ほら!そうと決めたら、さっさと出発するぞ!行くぞパトリシア!!」
ヤケになった隆之は馬車を引いている白馬のパトリシアの手綱を引いて、ようやく歩き出した。
そしてその後ろで、
「「はー・・・やれやれ。」」「ピキー・・・。」「キキー・・・。」「ピピー・・・。」
仲間モンスター5匹が肩をすくめた。



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